「…でも、あたし新のこと好きだったよ、本当に」 最後に、力強い声でこう言うと走って行ってしまった鈴。 その後を、疾風が追いかけようと二、三歩歩いてからこちらを振り返って 「後悔しても、知らねーからな。新がこの答えを出したんなら俺は、もう我慢しねーよ?」 それは怒りを含んだ声色で。 …何も言えなかった