「あの、木村疾風が入院してると思うんですけど…」
優しそうな、綺麗な看護士さんに聞いてみる
「疾風くん?…疾風くんはね―――」
見かけどおり、優しく丁寧に教えてくれたお姉さん
「――――あった…」
疾風。
一体、疾風に何があったの…?
「失礼します…」
目の前に広がるのは真っ白な空間
まるで…、白い箱に閉じ込められたよう。
そして、窓のすぐ下にあるベッドで寝ている疾風……。
……疾風、全然焼けてない。
毎年サッカーで真っ黒に焼けてるのに
それが意味するのは、ずっと病院に居るってこと。
「はやて…」