・・・・・。

どれくらい時間がたったのだろう。

スーっと風が吹き、顔の周りにフサフサした草をかんじた。

あぁ・・。

私、ガケからおちたんだっけ・・?

荷物おろすだけで、ガケからおちるとか・・。

どんだけドジなんだよぉ・・。

とりあえず、私は立ち上がろうとする。

ふにっ。

・・・・?

もう一度おしてみる。

ふにふに。

・・・?なに?

自分の右手に視線をやる。

あ。

廉汰君だ・・。

でも・・。おかしい。つめたいし。え・・。

どうしても、寝てる様子にはみえないんだ。

「ウソッ!・・。」

もしかして、落ちるときに感じた温もりは、

・・・。廉汰君だったの・・?