「たぶんあいつ…。

俺らを守るためだって…。

馬鹿な考えして

行ったんだよな」

力なく発した

ユウの言葉。

「居場所も…。

何してんのかもわからねぇ。

ただわかるのは、

俺らの横から…。

璃麻が消えてしまったこと。

ただそれだけだよ」

そう言ってユウは、

壁を殴った。

「……っ。

何であいつは…。

自分の事…考えねぇのかなぁ…」

「ユウ‼」

俺はそう叫んで

ユウを殴った。

「!?」

ユウもなぜ殴られたのか

わかんない様子。

俺にもわかんねぇし。