「璃麻っ‼‼」
額に汗をにじませ
息を切らして入ってきた2人。
「ユウ…櫂兎…」
「どうした!?」
あたしは…。
どうしたらいいんだろう??
「親が…来たんだ」
「え…??」
櫂兎の驚いたような声。
「あたし…。
殴られちゃったよ」
そう言ってあたしは
顔を上げた。
一生懸命笑ったつもりだった。
なのに…。
「無理してんじゃねぇよ」
そう言ってあたしは抱きしめられて
「泣けよ、そばに居てやるから」
そう言われれば、抑えていた涙が滝のようにあふれ出して。
「あたしっ…辛いの・・・」
そう言って泣きまくった。