「ユウ??」

何故かユウは

今にも泣きそうで。

「……悪かったっていうならっ。

最初から無理すんなよ‼」

今までにない

荒い言葉使い。

さすがにこの大声で

櫂兎も目を覚ます。

「ユウ…」

「俺らが…。

どんだけ心配したと思ってんの!?

お前は…女なんだよ??

なのに、そんなでかい傷負って…。

どうする気なんだよ‼」

今まで喧嘩をしてきて

ユウに怒られたことはあっても

ここまで怒りに満ち溢れた顔は

みたことない。

「……」

「俺が傷負ったってどうってことねぇよ!?

だけど‼‼お前は女なんだ‼‼

女の傷はちょっとした物でも…

すごくでかいんだぞ!?」