そう言った時

「じゃあ俺と櫂兎は

ちょっと買い出し行ってくるわ」

気を聞かせて

櫂兎をひっぱりながら出て行った。

「……悪かった」

「ほんとにな」

そしてしばらく

無言が続いて…

「俺…自分に素直になりたくなかった。

ただそれだけだったんだな。

あの時…

お前が自分の組員じゃねぇのに

命かけてまで殴られてんの見て

初めは馬鹿だなって思った」

「あぁ??」

「だけど…」

その時、

暴螺はかすかに笑って…。






「お前に助けられたよ」






そう言った。