「そんなにあたしを縛りつけて

何の意味があんだよ??」

仕送りは続ける。

あたしを金でつろうなんて

馬鹿な考え

してんじゃねぇよ。

「あいつ…。

美代はお前の事

手放したくないって言ってる」

美代…。

あたしの母親の名前。

「愛をあげられない…。

だけど

お前だけは手放せない

大切なものだってな。」

母さん…。

それでも…

あなたがあたしに向ける眼差しは

いつも…

めんどくさい

そう言ってるようにしか見えなかった。

「しらねぇよ、んなこと。

とにかくもう…

あたしの前に現れるな」