「おはよ!」

 この子は私の親友の箕奈柄 瑠香だ。

 私は、この性格のせいで友達と呼べるのは瑠香しかいない。

 他の人は、「きゃ~!鈴様素敵っ」とか「鈴様がこっち見てるっ///」なんていかにも男に言うような、台詞を私に向かって言ってくる。

 友達どころではないだろう。

 正直、いい迷惑。

 こっちは静かに過ごしたいのに。

 「あふ・・・おはよ」

 「鈴、今日も眠たそうだね」

 「私、朝には弱いんだよ・・・」

 「それにしても・・・今日もすごいね鈴様ファンクラブだったっけ?」

 そう。

 なぜか、この学校には私のファンクラブがある。