「こいつぅ。」

 男は、怒って私に殴りかかろうとした。

 グイッ、ドン。

 この音は、男が私を殴った音じゃない。

 私が、男を投げ飛ばした音だ。

 そんな何回もナンパにあってたら、このぐらいはしとかなきゃね。

 そして、後の2人は私にビビって逃げて行った。

 「ふん、びびり男め。」

 そう捨て台詞を吐いて、私は学校へと足を運んだ。

 このことを誰かに見られていたともしらず。