「ところで、瑠美って絶対合格できんの??」

と和希が聞いてきたから、「ううん、これに合格しないといけないの・・・」

と言うと、和希は顎に手をあてながら

「うーーーん・・・
 瑠美っいいところあるの??」

とククッっと笑った。

すると麻奈が席を勢いよく立ち上がり、

「何いってんの!?
 瑠美はかわいいから、合格できるに決まってんでしょ!!」

と和希をグーで殴った。

あぁ、和希かわいそうに・・・なんて思っていると

「いってぇな!!
 たとえかわいかったとしても、それだけじゃダメに決まってんだろ!!」

たとえってなによ、たとえって!!と思いながらも

和希の意見に賛成だった・・・

私は、ぜんぜんかわいくないのに他に何もとりえが無いのはやばい・・・

「じゃあ、何があればいいの?」

と私が聞くと同時にチャイムがなった・・・

「俺が授業中に考えといてやるよ!!」

と席に戻っていく和希を見ながら

「なんか嫌な予感がする・・・」

と麻奈が席に戻っていった