「ねぇ、爽馬さ今週末体育祭だよね?」
「何で知ってんだよ。」
2人でオムライスを頬張りながら話す。
「そりゃあ、家族ですし?…うーん、お弁当何がいい?」
私の言葉を聞いた爽馬は眉間に皺を寄せた。
「はぁ?そんなんガキじゃねーんだから弁当なんていりませんー!」
「うわっ!可愛くなー。せっかく爽馬の好物で埋め尽くされたお弁当を作ろうと思ってたのにぃ。」
「ー?!」
はい、私は見逃しませんでしたよ?
爽馬の眉毛が一瞬ぴくって動いたのを!
本当は食べたいくせに。
「あーぁ。もう材料買っちゃったんだけどなー」
私はわざとらしくため息をついた。
「…材料買っちゃったんなら、作れば?」