はぁ。
俺は近くの木陰に腰を下ろす。



楽しそうに話しやがって。



あぁー、嫉妬って…
俺ってほんとガキ。



しばらくして男が去る。
それを伊吹は笑いながら見送っていた。



なんかもー、やる気ゼロ。



伊吹はキョロキョロしている。
俺を探してんの?



俺ずっと、ここにいたよ。


こっちには振り返らずに伊吹はケータイを取り出し耳にあてた。



そして鳴りだす俺のケータイ。



着信ー伊吹



さっきは嬉しかったはずなのに今は全然嬉しくない。