一言だけど、たった一言だったけど重かった。

その言葉に色んなものが入っているような気がしたから…

それに追い討ちをかけるようにピアスがきらりと光り、私に無言の圧力をかける。


あの人に「伸二の中で私の存在は大きいのよ」
と言われているような気がした。

どんなに小さなものでも場合によっては、かなりのダメージを与える事ができる。



この場所に居たくなくて私も部屋を出た。


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