『もしもし沙織?だから…』

『伸二くん!?
少しでいいから来てくれないかしら!?あの子家の中で暴れて…伸二くんにも予定があるのは分かってるんだけど…』

『……今日は、本当に無理です。すみません』

二度目の電話を切ってから、そわそわしている

気になっているのだろう…

「真奈…」

「ん?」

「ごめん!やっぱり、ちょっと行ってくる」

そう言うと鍵を持って、ドアの方へ走りだした。


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