翌朝、私はいつも通り学校に向かう。

「よっ」

「あ、おはよう」

また、電車の中で浅田君と会う。

その時、電車が急ブレーキをした。
私はそのまま浅田君に抱きついてしまった。

「あ、ごめんなさい」

「いいよ。大丈夫?
なんだろうね、この急ブレーキ」

その時だった。
袖から少し見えた浅田君の手首には傷があっった。

横に何本も…。