数学ってほんと謎。
数字と記号が頭の中をぐるぐる回る。
大体、なんでXとかYを使う必要があるんだろ…
「…か、ちーか!」
加奈に名前を呼ばれて我に返る。
「もー、聞いてた?」
むぅ、と頬を膨らます仕草は本当に天然なのかわざとなのか…
本人は無自覚だから尚更困る。
「…ごめ、何だっけ」
「だーかーらぁ、部活見学!!それとももう決めてたりする?」
ああ、部活。そか、もう放課後だった。
加奈が広げた案内には様々な部が部のPRや活動を紹介していた。
「部活かぁー…」
私達の高校は割と有名な進学校で、生徒のほとんどが進学を希望する。私も特にやりたいことはなかったけど、なんとなく大学進学を考えていたから部活に入るなんて考えはなかった。
「けど、入んないと多分応援委員会強制参加だよ?夏休みも冬休みもどっかの部の応援で潰れる、なんて…私無理っ!」
「うーん、でも運動部は毎日っしょ?文化部もなあー」
「まあまあ!まずは中学になかった珍しい系見よう!」
そういって加奈が指さしたのは空手部。
…この子本気で入る気ある?
と疑いつつ私は加奈に押されて見学に行った。
数字と記号が頭の中をぐるぐる回る。
大体、なんでXとかYを使う必要があるんだろ…
「…か、ちーか!」
加奈に名前を呼ばれて我に返る。
「もー、聞いてた?」
むぅ、と頬を膨らます仕草は本当に天然なのかわざとなのか…
本人は無自覚だから尚更困る。
「…ごめ、何だっけ」
「だーかーらぁ、部活見学!!それとももう決めてたりする?」
ああ、部活。そか、もう放課後だった。
加奈が広げた案内には様々な部が部のPRや活動を紹介していた。
「部活かぁー…」
私達の高校は割と有名な進学校で、生徒のほとんどが進学を希望する。私も特にやりたいことはなかったけど、なんとなく大学進学を考えていたから部活に入るなんて考えはなかった。
「けど、入んないと多分応援委員会強制参加だよ?夏休みも冬休みもどっかの部の応援で潰れる、なんて…私無理っ!」
「うーん、でも運動部は毎日っしょ?文化部もなあー」
「まあまあ!まずは中学になかった珍しい系見よう!」
そういって加奈が指さしたのは空手部。
…この子本気で入る気ある?
と疑いつつ私は加奈に押されて見学に行った。