「ね…猫が、道をふさいでて通れませんでした」


「は?」


先生とクラスの皆が口をぽかんと開けた。


「そんなにでかい猫だったのか?言い訳するならもっとましな嘘にしなさい」


「本当なんです!!私猫嫌いで、それで…」


私が議論していると、ホームルーム終了のチャイムが鳴り先生は溜め息をついて席に着くように言った。


あ、隣の席有沙だ!


有沙は笑いを堪えている様子だった。