今度こそ…。

2‐Bと書かれたプレートを見て教室の扉を開ける。

「すみません遅れました」


「遅いぞ。罰としてその場で自己紹介しろ1分間」


クラス中から集まる視線を感じながら私は自己紹介をした。



「鈴原里桜です。えっと…」


「まだ5秒しか経ってないぞ」


遅刻しただけで、なぜこんな息苦しい思いをしなくてはいけないのだ。