裏門を乗り越え、玄関の下駄箱へ。
ヴゥーヴゥーヴゥー(マナー音)
友達からの返信だ。
*゚+。・*゚+。・*゚+。・*
Form 七瀬 有沙
Sub Re:
2-B東校舎3階!!
同じクラスだよ
先生まだ来てないから
急げ~
*゚+。・*゚+。・*゚+。・*
靴を履き替え、階段をかけ上がる。
すると教室のドアに手をかける先生の姿が!!
先生と扉の隙間をすり抜けて教室に入る。
「間に合った…」
あれ?空いている席がない。それに友達の有沙の姿もない。
異変に気づいた少女は冷や汗を流す。
「あの先生、ここ何組ですか?」
「A組…」
「間違えたー!!」
唖然とする先生と生徒たち。
少女は顔を真っ赤にしてA組から駆け出した。