翌朝、いつも通り7時に目覚ましの音で目が覚めた。


学校が休みなので、もう一眠りしようかと思った。


だが、腕の中に違和感を感じた。


「まさか…クロ?!」


腕の中で眠っていたのは、クロではなく若い男だった。


黒髪に整った顔立ちでしばらくその男から目をそらすことができなかった。


「ふにゃ?」



私が見つめていると男が起きたようで、目があった。


「あ、どうも……。てか誰?!!」