ガチャ


扉を締め、「ふぅ…」と溜め息をつく。


「猫には悪いけど、仕方ないよね!晩ごはん作ろ」


私はキッチンに向かって晩ごはんを作ることにした。



「ふーん♪ふーん♪ふふーんふーん♪」


鼻歌を口ずさみながら料理を作っていた。


「にゃあー」


「え?…にゃあ?」


鳴き声がした方に振り向くとそこに現れたのは…


「どうして!ちゃんと扉閉めてたのに!!」


猫はキッチンを通りすぎてリビングのソファに寝転がった。


まさか…扉を開けたの?


扉を自分で開ける猫をテレビで見たことがあるが、そんな…まさかねえ。

きっと扉が微妙に空いていたのだろう、そう思うことにした。