その後、一瞬だけ意識が戻った時、俺は結衣に服を脱がされていた。


　何で？


　しかし考える気力も、抵抗する力も俺にはなく、再び深い眠りに落ちていった。


　次に意識を戻した時、なんかふんわりとして、温かい何かが俺の上にかぶさっている気がした。

　それはなんと、結衣が俺の上に乗っていたのだ。しかも上半身裸で。下半身がどうかは知らないが。


　俺がぎょっとしていると……


「信じられない……！」


　という声が聞こえ、声がした方に顔を向けると、なんと玄関に……遥が立ちすくんでいた。


　俺は咄嗟に今の状況を理解し、結衣を跳ねのけて玄関に向かおうとしたのだが、その前に遥は部屋を出て行ってしまった。ドアをガッシャーンと乱暴に閉めて。