俺は腹が減っていた事もあり、コニャックの味がするそのチョコレートを、立て続けに4つ食べた。コニャックの味ではなく、本物のコニャックとも知らずに。
実はチョコレートをひとつ食べた段階で、既に俺は頭がボーっとし、顔が熱くなっていた。しかしそれは、好きでも何でもないとは言え、こんなボロアパートに場違いな、超がつく程の美人と向かい合わせに座るという、その特殊な状況のせいだと思っていた。
チョコレートを4つ食べた時には、部屋の中がグルグル回り、結衣の顔が何重にも見えた。座っている事も出来なくなり、「すみません。ちょっとだけ、寝かせてください……」と言いながら、俺は脇の布団の上に倒れ込んでしまった。
そして、あっという間に意識を手放していた。
実はチョコレートをひとつ食べた段階で、既に俺は頭がボーっとし、顔が熱くなっていた。しかしそれは、好きでも何でもないとは言え、こんなボロアパートに場違いな、超がつく程の美人と向かい合わせに座るという、その特殊な状況のせいだと思っていた。
チョコレートを4つ食べた時には、部屋の中がグルグル回り、結衣の顔が何重にも見えた。座っている事も出来なくなり、「すみません。ちょっとだけ、寝かせてください……」と言いながら、俺は脇の布団の上に倒れ込んでしまった。
そして、あっという間に意識を手放していた。