俺は夢を見ていた。夢の中の俺は、かつての恋人である遥と、向かい合って立っていた。


 遥とは一年ほど前、片岡と共に参加した合コンで知り合った。遥は、大手商社の受付嬢で、合コンに参加していた4人の女性の中で、飛びぬけて可愛かった。少なくても、俺にはそう思えた。


 遥にほぼ一目惚れした俺は、その後も積極的に交際を迫り、やがて努力が実ってカレカノの関係になった。もちろん肉体関係も結び、出会って半年後ぐらいには、互いに結婚を意識するようになっていた。あの事があるまでは……