ローマの高級ホテルで俺たちは初夜を迎えた。


 普通なら、最愛の花嫁との神聖な儀式なのだろうが、俺にとってはそんな感慨などもちろんない。


 結衣に愛など感じてないし、この女を悦ばせる気など毛頭ない。


 さっさとこのくだらない儀式を済ましてしまおうと、俺はろくに愛撫もせずに結衣の体に圧し掛かっていった。


 十分な潤いがなかったせいか、結衣はひどく痛がり、気付くと僅かだが出血していた。