「海兄貴に頼んだらよいのでは?」


「いや、彼に頼み事はしにくいし、第一、彼は忙しいでしょう」


「ん……分かりました。それ、引き受けますよ」


「いいんですか?」


「はい。俺も考えを改める事にしました」


 一条陸が、どんな考えをどう改めるのかは分からないが、頼みを引き受けてくれて俺はホッとした。


 俺は、結衣からのプレゼントを胸に抱え、一条陸と別れた。

 これを着た姿を、早く結衣に見せたいなあ……