「柊哉?!」


海斗の声が公園のグラウンドに響いて、俺は手についた砂に気づく。


あれ……なんかフラフラする。

砂利が顔に当たってるし……。


「おい柊哉!しっかりしろよ!!」


「どうしたの?あなた大丈夫?」
「急に倒れたの?」
「救急車!誰か救急車呼べ!!」


「おい、柊哉!!」


『柊哉っ!!』


やじ馬みたいな人達の声がして、その中に聞き覚えのある声がした。


女にしては低めの……。


そこで、俺の意識がなくなった。