◎Side 柊哉
「柊哉〜〜!今のゴール見た?!俺すごくね?つかお前テンション低くね?」
「うっせーな。ほっとけ」
「うわ暗っ!!海斗サマが直々におっしゃってるのに!!」
「はいはい……」
今日の部活は休みだ。
土日に休みなんて久々過ぎて何をしたらいいのかわからなくなった俺は、海斗とサッカーをしに来ていた。
結局休みの日までサッカーをする俺って……。
「まぁ、あれだな。昨日のアレは、なかった事にしてやるよ」
「はぁ?!……っ、痛って〜!」
ボールを器用に操っていた俺は、海斗の言葉で足が縺れ、思いっ切りコケた。
昨日のアレって……まさか海斗、見てたのか。
「ぎゃははははーっ!!お前何やってんだよ!」
「何って……」
「陽菜も陽菜だよなぁ〜!俺にしとけばいいのに〜」