「これはね、毎年のサンタクロースからの贈り物に、パパが気づかなくなってしまったのよ。贈り物にはたくさんのサンタクロースからの『愛』が包まれているのよ……それは時々『勇気』だったり『冒険』だったりするのよ……」

「ママ……29個あるわ……!」

「そう……パパは9歳まで、サンタクロースを信じて心からのお祈りをしてくれていたのね……」

 ママはちょっと悲しそうに、積み上げられてある、美しいリボンのといていない小箱をちらりと見ました。

「ママ、わたしはずっと、クリスマスには、お祈りするわ。サンタクロースや、パパやママや、みんなのために!」