「では、こちらに。」




『えっ?』





イケメンさんから私の目の前に置かれた



―――――手のひら





これって、掴め。ってことなのかな?




でもなんとなくだけど、躊躇している私がいる




「ほらほら、掴むの!」




『っ……。』




隣にいた友達が見かねて、ぽんっと私の手を重ねた




「私だって掴みたかったんだからね。



だから明日、報告を待ってるから。」




私の耳元ど、そうぼそっと囁き


私を置いて、友達は帰っていった