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初めての密会

初めての密技

あれから半年が経った

その間

何度も愛し合った

何度か喧嘩もした

彼女と旦那の関係が悪化して

離婚話しにもなったが

結局、子供のために

今は我慢することになったらしい

旦那とは家庭内別居の状態らしいが…

いろいろなことを乗り越えて

半年が経ち

今もこうして

彼女はここにいる



もう帰らなければならない

彼女を惜しむように抱きしめた後

また喉が渇いたという彼女のために

僕は水を取りに立つ

彼女はベッドの上で

着替えはじめる

「次はいつ来れるかなぁ」

そう呟いた彼女の方を向くと

窓から夕日が射し込んで
いた

彼女の白い肌が夕日に照らされる

綺麗だ

彼女の笑顔に見とれるように

その光景にも見入っていた

「どうしたの?」

その一声で僕は我に帰り

手にしたグラスをテーブルの上に置くと

もう一度彼女を抱き締めた

「愛してる」

彼女が帰った後も

その温もりを

感じられるように

この腕に記憶するように

強く強く

彼女を抱き締めた



彼女が帰った後

日が沈んでも

僕はベッドの上にいた

何を考えるでもなく

ただ呆然と

自分の腕を見つめていた