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「永妻と錦織はまたか..」
教室はもう授業始まってて.
いつもの通り櫂斗と遅刻して
いつもの通り担任の呆れた声が
あたしたちに降りかかる。
「今日は遠足の班決めるからな-。
男女6人グループ作っとけ。」
とかいってどっか行った担任を見送ってから
教室中が一気にざわめき始めた。
「櫂斗ど-すんの-?」
「ん.てきと-..お前は俺んとこだろ?」
どくんっ..
なんだなんだ.どくんって!!
[俺んとこ]って何??
わかりきった顔で
きれいな顔があたしを見つめる..
「べ.べつにっ.
櫂斗と一緒がいいなんて言ってない..!!」
「俺と一緒がいいんだ.」
にやりと意地悪そうに弧を描く櫂斗の口。
ムカつくはずが.
かっこよすぎる顔に
あたしは頭が真っ白になった気分。
どうして?
今までこんなことなかったのに-っ!!