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「友愛帰りたい..」
「ちょっと待ったっ!!」
放課後。
学校の自動販売機の前で
ココアとイチゴミルクで迷うあたしの後ろでだるそうに待っている櫂斗。
う-ん..
ココアにしようかな..
でも
やっぱイチゴミルクっ!!
ピッ...
ガコンっとおちてくるのは.ココアだった。
「あ-っ!!!かいとおおお!!!!なんでっなんでっ!!」
「遅いし.飲みたいし.」
「イチゴミルクにしようと思ったのに-っ!!!」
櫂斗はあたしの大声聞く耳すら持たず
堂々とココアを飲み始めた。
...あたしのお金なんだけど..
まあいっか..
とか思いながら前を歩く櫂斗を追いかけて
ココアを奪った。