「姉さん、こんなこと今聞くのは間違ってるかも知れないけど、なぜ蝶龍に?」 そっか、龍聖は私の実父が蝶龍初代だと知らないのか。 「私が一時期酷かったのを覚えているでしょう?」 「うん、確か中1の頃だよね」 「えぇ。族潰しなどをやっていた時だったわ。あの人と出逢ったのは」 「あの人・・・・・?」 「そう。私の前の蝶龍総長」 懐かしいね、柚。 今でもあの時のことはしっかり覚えてるよ。