「おかえり、あげは」
「ただいま由樹」
「ねぇ、あげは。いつからもう一人のあげはがいたの?」
「もう一人、あーが言うには私が来来栖家に来る前かららいいよ」
そう淡々と何事でもないように話す
「らしい?」
「うん。なんとなくは気付いてたけど気付かないフリをしてた。
自分の中にあるもう一つの衝動的な破壊衝動を認めたくなかったからかもしれない」
私は、イラナイモノは徹底的に壊すまで止まらない。
一時期、蝶龍に入る前は
族潰しの紅龍
とか呼ばれてたんだよね。蝶龍入ってからはたまにしかやらなかったけど。
そう思うと、私って4つも通り名あるんだ・・・・・由樹もだけど。
こんなにいらないけど・・・・・