バイクに乗りながら考える。
私は受け入れてもらえるのか、と。柚が居なくなって、私もダメージを受けたけど、皆もダメージを受けていたのは分かってた。
そんな傷ついた皆を置いて逃げた私を皆が許して、また総長に、蝶龍に戻っていいのだろうか。
ずっとそれが気がかりだった。
それから倉庫に着くまでずっと不安を抱えたままだった。
でも、着いた瞬間にその不安は一気に吹っ飛んだ。
倉庫の前に蝶龍の皆が居て、笑顔で、私を見た瞬間に、
『おかえりなさい!!総長!!』
と笑顔で迎えてくれたから。
その瞬間、私の瞳から溢れんばかりの涙が溢れた。
そして私も皆に向かって
『ただいまっ!!』
と涙交じりの最高の笑顔で答えた。