-紅蓮 怜SIDE-

あげはがここで倒れてからもう何日たったか、分からない。

倒れた後からもう学校にも来ていなかった。それに、由樹も来ていなかった。2人揃って学校に来ないなんておかしい。

そう思ってまた理事長に聞きに言ったら、

「しばらく、休学するみたいだよ」

そう言われた。

なぜ?それだけが俺だけじゃなく、みんなの頭に浮かんだ。

あげはが居るだけで気分が上がる気がしていた。

だからいつもにまして奈留や修司がうるさかったりもしていた。

魁も懐くし、俺も奏もどことなく、気を許していたんだと思う。

奏と魁と奈留に関しては、惚れてるね。あれは確実に。

奏なんてわかりやす過ぎだった。

そんな俺達にとってかけがえのないあげはが居なくなってしまった。


俺達は必死に探した。でも、どこにも見当たらなかった。

紅蓮の情報網を持ってしても見付からないなんて、ありえない事だった。