「じゃあここは百合達に任せていこうか。緋衣のことで結構キてる見たいだったから」

「そうだね。じゃあ俺等は紅蓮の倉庫へ行こうか」

「葵、飛ばして」

「りょーかい♪」

葵はバイクだけじゃなく車の運転も優れている。

すぐに私と由樹と舞は車に、千尋はバイクに乗って、今度は紅蓮の倉庫を目指して走り出した。


「舞、碧に3コールしておいて」

「もちろん、わかってるよー」


なら、いい。


紅蓮・・・・・今は確かに代が違う。でも、日向奏はいるんでしょう?

あの時、あいつは笑っていた。その笑みは今でも忘れていない。

バカにしたようなあの笑み。その瞬間私は何かをした。

でもその後の事だけ覚えていない。でも救急車がきて、病院に行ってオペ室の前まで行った事は覚えてる。

でもそれ以降記憶がない。私は小さい頃のことも殆ど覚えているが、たまに飛び飛びにしか覚えていないこともあった。