ガッといい音がして倒れた未来。


この程度で倒れたらダメだよ。



前から視線を感じ上を見ると、



「あらら~、虎獣何やられちゃってんの?」



舞と鈴がこちらを眺めていた。誰か呼びに行ったのか。


「ッ・・・うっせ。ちょっと油断しただけだし」



ヨロヨロと立ち上がり、舞に文句を言う未来。



「ねえ、そこのお前、蒼天だろ?俺の相手してよ。虎獣じゃもう俺の相手勤まんないし?」



くくっと笑うと未来は先ほどよりさらに鋭く睨みつけ、殺気を強めた。



「(おいおい姉さん、どれだけ虎獣を刺激するんだよ・・・・・)」




龍星がそんな心配をしているとはつゆ知らず、鈴と未来を見ている私。