それからしばらくしてげっそりした様子の龍星と生き生きとした由樹が下りてきた。 「うぅ~姉さん、俺こんな格好で外歩けませんよ~」 「頑張りなさい。それと、向こう行ったら、俺って言っちゃだめよ?なるべく喋らないでね」 「はぁい、わかりました・・・・」 「あははっ、じゃあ俺は先に行ってるよ。上から高みの見物でもしてようかな」 ニコニコと楽しそうに笑って出て行った。