久しぶりの男装。
なんでかと言うと、
コンコンッ
「開いてるわよ」
「姉さん、その格好は…?」
「これから、ちょっと〝遊ぶ”の。蝶龍でね」
そう、この男装は、蝶龍に喧嘩を売りに行くため。行き成り1人で乗り込んできた敵をどの様に対処するか。
そのテストをしに行く。
「遊び・・・・姉さん、それって喧嘩の事ですよね?」
「もちろん。あら、龍星も一緒に行く?」
「ん~・・・・・・行きたいです。俺の力がどこまで蝶龍に通用するのか、試してみたい」
ぐっと、こぶしに力を入れた龍星。
力強いくきらきらと輝いてる瞳。
真っ直ぐで闇を知らない瞳。
あぁ、私がかつて求めたものが龍星にはあった。