「柚さんっ!?風間さん、拓さん、今すぐ柚さんをいつもの病院へ!!」


「「わかってる!!」」


「他の奴は怪我してるやつ連れて先に倉庫戻ってて!!」


「「「「「はいっ!!!!」」」」」



こんな状況ですら、的確に皆に指示を出す由樹。


取り乱したのは、ほんの一瞬。



チラっとあげはが居た所を見た。



しかし、そこにあげはは入なかった。




バキッ


「っ~・・・・・あんた、やっぱ強ぇな。
流石だな、SilverCross」


「・・・・口の減らない奴・・・・・・・・・私をその名で呼ぶな」


「くくっ、いいね、その瞳。ゾクゾクするぜ」


「・・・・・」


あげはが、紫苑と殺(や)り合っていた。


お互いに攻撃、防御しながら会話している。