「おまえ、さ」


長谷川くんは、私の口から手を離し、起き上がりながらポリポリと頭をかいた。


「……何?」


「……俺と一生過ごす気ある?」


「……へ!?」


「だーかーら!!」


大きな声を出し、長谷川くんは私の体を掴んで起こした。


「おまえ。長谷川美姫になる気ある?」


「……あの……。長谷川美姫……って」