「美姫、昨日のアレ、何だったの!?」 出社した私をロッカールームで待ち受けていたのは、同期の愛海。 「昨日電話しても、電話に出ないし。 メールしても返信ないし!!」 私が昨日お店に忘れたコートを、私に向かって放り投げながら、唇を尖らせる。 「超ありえないんですけど!! 合コン最中に、男の連れ出されるとか、その男がよりによって、私が好きだって言ってる征だとか」