「そんなの、知るわけないじゃん。っていうか、知りたくもないんですけど!!」


ツンと顎を天井に向ける私に近づき、長谷川くんは私の着ていたコートを剥ぎ取った。


「俺と似てるから」


「……は?」


「おまえ、俺と似てるから。だから、嫌い」


「……は?」


「それから、もうひとつ……」


そう言ってから、長谷川くんは部屋の明かりを調節して、繋いだパソコンを操作して、スクリーンに写真のようなものを映し出した。