「……は?」


最後のお客様、アンタのお客様だったの?


まぁ、確かに、営業部の女の子の名前で予約が入ってたけど。


でも、それにしても……。


長谷川くんの行動と言葉の意味がわからない。


だから、必然的に眉根を寄せる格好になった。


そんな私の顔を見下ろし、長谷川くんは口元を引きつらせるようにして笑う。


「化粧が濃いって言ってんの。不細工すぎ」


「…………」