意気揚々とお化粧室から出た瞬間、


「……え? キャッ……」


急に腕を引っ張られた。


「な……な……何!?」


予期せぬ出来事に、7センチヒールを履いた足がもつれる。


「ち……ちょっと……誰?」


足がもつれて転びそうになりながらも、私の腕を無理やり引っ張る人物の顔を見上げた。


するとそこには……。


「……は……長谷川くん?」