「お前部活行かねぇの??」


えっ!?

その甲高い声に


あたしの眠気は一気に覚めた。


「いかないけど...」



「なんだサボりか。悪い子だな」

みたことない人だ。


「てか誰!?初対面でお前って...!!」

「気にすんな気にすんなっ。つか俺の事知らねぇのか??まぁ確かにクラス離れてっからな」



なに...この呑気な性格

「で、何組なの??」


「ん??2組。お前は5組だよな」



なんで知ってんだろ??


...もしかして

「あっ!!お前!!今、あたしの事好きなのかなとか思ったろ!!んなわけないからな。タイプじゃねぇし。ははっ!!」



「...うっさいな!!わかってるよ!!」



なんなのこいつ!!

まじでむかつく!!



「でも...」



今までうるさいくらいに
ぺらぺらしゃべってたのに
いきなり静かな声で話し始めた。

「でも...陸上頑張ってるお前は...すき...っつーか、可愛くみえる。」



「え...??」


「あ、俺野球部なんだよ。陸上と野球でグランド半分にしてんじゃん。いつも隣に陸上部いるから目に入ってきてさ!!」



野球部なんだ...