きゃはきゃはと笑いながら手を振る夏世を見送り

放課後の教室で1人になったあたしはうなだれた。



あー。だるいな...


最近体調が優れず、

部活をずっとサボっている。




お!!やってるやってる


窓からグランドを覗くと
陸上部が走っている。


「夏世、一生懸命だな...」


何かに一生懸命になりたい気持ちはあるけど
夢中になれるものがない。
だから陸上に一生懸命な夏世を羨ましく思ったりもする。

はぁ
なんにもしてないのに疲れた。

「ふぅーー…寝よ...」


睡魔に襲われ

深い眠りにつこうとした
その時...